こんにちは、高田です。
これから独立・起業を考えている方から、ご相談を頂くケースが少なくありません。
それは、高田が起業した経験はもとより、これまで多数の小規模事業者や1人起業家の方のマーケティング支援を行ってきているからかもしれません。
その中で、高田が関わりだして早々にビジネスが軌道に乗っていった方もいれば、「これは難しいだろうな」と感じて遠めに見ていたら、やはり衰退してしまっていった方もいらっしゃいます。
それらの経験から、独立・起業前のうちにやっておいた方が良いと思うことが3つあるので、今日はそれをご紹介したいと思います。
どれも小手先ではなく、割と本質的なものなので、独立・起業をお考えの方にはご自身と照らし合わせて是非ご参考にしてもらえたらと思います。
① メンターを持つ
独立・起業前のうちにやっておくべきことの1つ目は、メンターを持つということです。
「相談できる人」と置き換えてもOKです。
事業経営、とくに立上げ間もないビジネスに関しては試行錯誤や悪戦苦闘が前提となります。
それらを1人で模索するのも当然有りですが、すでに経験済みの人に相談やアドバイスできる方が当然余計な回り道をしなくて済みます。
ちなみに、メンターは複数人いても良いと高田は考えています。
例えば、高田の場合でいえば、「ビジネス著者としては●●さん」、「コーチ・コンサルタントとしては××さん」、「経営者としては▲▲さん」、「マーケティングは○○さん」というように、各分野ごとにメンター的な存在がいます。
こう聞くと大変そうに感じるかもしれませんが、何も1人1人に「私のメンターになって下さい!」なんてお願いしている訳ではありませんし、お願いする必要もないとは思います。
ただ、相談やアドバイスを求めることができる状態は、きちんと作っといた方がいいですね。それは、その人のセミナーの「いち受講者になる」というのも一つの手です。
いずれにせよ、上手くいかない人の共通点の1つは、何でも自分でどうにかしようとすることだったりします。
逆に、独立・起業で上手くいっている人には、大概このようなメンター的な存在がいるってことに気付くと、その重要性は無視できなくなるでしょう。
監督やコーチといった顧問の先生が1人もいない部活動チームが、全国大会で競合と凌ぎを削り合うとなったときに、かなり不利な戦いが強いられることは簡単に想像できるかと思いますが、まさにそのような状態といえます。
② Webリテラシーの向上
そして、2つ目はWebリテラシーを身に付けておくことです。
当然どのようなビジネスをやるのかによって、その必要性の度合いは異なりますが、もはや現代においてはWebマーケティングは必修科目といえます。
ネット周りが疎いというだけのせいで、事業がなかなか立ち上がらないようなケースは意外なほど多いです。
少し大げさに言っているように聞こえると思いますが、これホントです。
BtoC(一般消費者向けビジネス)、BtoB(法人向けビジネス)ともに、ネットを活用してマーケティングを展開することになることは、ほぼ確実といえるでしょう。
それは、顧客側の消費活動がネット中心にシフトしているからに他なりません。
かつてまで「ネットは不向き」とされていたBtoBビジネスですら、いまは企業内の担当者の初期行動はネット上での情報収集です。
つまり、最後は商談(リアルでの営業活動)で決まるBtoBビジネスであっても、ネット対策は必須の時代に突入している訳です。
ゆえに、「ちょっと私は、ネットやITのことに疎いもんでして・・・」というのは、大げさに表現すれば、機関銃や爆弾が飛び交う戦場に竹槍で向かうようなものです。
であるならば、独立・起業する準備段階から、Webリテラシーの向上に努めておく方が賢明と考えることができる訳です。
③ 半年から1年分の生活費の貯蓄
起業とは、簡単に表現すると手元の軍資金(資本金)が無くなるまでに、いかに収益をあげるようになるかを競うゲームのようなものです。
当然、軍資金が多い方が、軌道に乗せるまでの時間を稼げますので有利です。
今は資本金1円であっても会社設立できる環境にありますが、だからといって小資本だと試行錯誤する時間的猶予が短いばかりか、何かにつけて「お金を使えない」という状態になります。
「お金を使えない」とは、別の見方をすれば「打ち手が限られる」ということです。
結果、何も手を打てずジリ貧で衰退していくというケースは少なくありません。
そうならないためにも、仕入れ等の原価がどれだけ必要となるビジネスかにもよりますが、1つの目安としては半年間は無収入であってもやっていける軍資金は用意しておくべきでしょう。理想は、1年分です。
ということで、今日は独立・起業前にやっておくべきことについて解説させて頂きました。
高田も起業してみて分かったことなので、最初からこれらのようなことを意識していればと悔やまれる部分はありますが・・・。
それではまた!